東京で得た表現に自由になれる感覚!

——日本初個展の開催、おめでとうございます。 別のインタビュー記事で「東京」を選んだ理由として、“東京で自分がなにものかわかった”とおっしゃっています。「東京」でどんなインスパイアを受けたのか具体的に教えてください。

日本に来る前、私はとてもネガティブな考え方でした。毎日自分を抑え、明るいメイクはしないようにして、最も重要なことは注目を集めすぎないようにすることでした。 ドレスアップしているときでさえ、全てをコートの中に隠し、何か質問をされたら「これは撮影用よ」と答えていました。ロシアはとても保守的な国であり、特に小さな都市となるとなおさらです。自分自身に大きな自信を持っていないと、自分を表現するような革新的な行動をとることはできません。

日本での作品。

東京においては、私の日常が自分の身体を使ったアート作品になりました。 そして、私はこの自由な感覚と、他人を気にしないことを意識し続けなればいけないのだと気づいたのです。今では私が手に靴下をつけていたとしても、誰にも止められることはありません。

——最後に、日本初個展の開催に向けてのメッセージをお願い致します。

この個展では、主な代表作を展示します。また過去5年の写真をまとめた本にも注目してもらいたいです。 観る人は、魅惑的なリアルと仮想の写真の世界を旅することを待っていてくれるでしょう。そこは、鑑賞者それぞれが、例えばスイカのアバターが何者であるかを考えることによって、作られた物体とはっきりしない名前とが繋がる世界なのです。それは、誰も批判しない場所へ逃れることができる道へつながっているのです。

この個展は"Transformation"と名付けました。“変化”とは、自分を受け入れることです。 1年半に渡り、私は恐怖と自由の境界線の上に立ち、ガラスの破片を集めるようにこの個展を準備してきました。そんな時、私は何にでもなれるのです。 世界の遷移は、どこか“上の方”で起きているのではないでしょうか。それは現実にはなく、私たちの仮想よりも上の方で。そしてそれが家への帰路なのです。

私は自分の家へ帰るのです。そこは、平らなスクリーンの中にあるバイナリコードのようで、いつも誰かの手に触れられ、脈を打っている場所です。 家とは、現実にはなくても、夢をかなえることができるもの。 家とは、実際に触れたり、話したり、共有したりすることを可能にするもの。 ホームダンス、ホームポータル。

家とは、誘惑と邪悪、暗闇と明るさの世界から、パワー、幼少期、抱擁、変化のある場所へ戻る儀式。家とは自分自身に戻ることなのです。