一日に500通ものLINEが毎日届く…

そして、出会いの日から1日も休むことなく、シンチは仕事が定時に終わると毎日私の家まで迎えに来るようになり、一日中スマホが鳴り続ける生活が始まった。あまりにスマホが鳴るので、シンチから送られてきたLINEを数えてみると……出会いから1日目約200件、2日目約250件、3日目約300件、5日目約500件! 日を追うごとに減るどころかどんどん増えて6日目からは横ばいで一日平均約500通のLINEが続くようになった。

しかも毎日デートしているので会っている時間は当然LINEは来ない。つまり会っていない時間だけで500通ものLINEが一日に届くのだ。シンチは私の返信があるかどうかは気にも留めない。返信せずとも既読が返信の代わりになっているみたいだ。

ある日、西門町のネイルサロンに行くと……あまりにLINEが入りまくるのでネイリストが「集中できない」とブチ切れて私の代わりにメッセージ返信したことがあった。「ちょっと!こんなにたくさんLINEして女性が可哀想でしょ?」するとシンチは『え?僕のカノジョなのに何か問題ありますか?』と全く気にしてない反応だ

LINEの内容は毎日大体決まった内容で、「おはよう」から始まり、次は「温かいお湯を飲もう」「朝ご飯をしっかり食べよう」「今日の気温は〇度だから暖かい服装をしよう」「昼ご飯をしっかり食べよう」「お腹いっぱいになりましたか?」「少しお昼寝しておこう」といった感じだ。
君は保育士か……?

天気予報は特にマメにチェックしているらしく、「これから雨が降ります」「傘を持っていこう」と気象予報士ばりに常に把握している。夕方に近づくと神経が昂るのか数えきれないほどの愛のメッセージが入りっぱなしになる。

「君は僕だけのもの」「僕は生涯あなたに絶対服従することを誓います」「どんなことからもあなたを守り抜きます」「あなたは一生安心してください」

全然タイプでなければストーカーばりの恐怖を覚え、1日で即ブロックしているだろうが……外見はド真ん中タイプだし、異国の地でまだろくに友達もいない私は寂しさもありシンチの情熱的な振る舞いにズドンとハマってしまった

夜市をぶらぶら。写真提供/歩りえこ

仕事が終わると一目散にバイクで迎えに来て、夜市で手を繋ぎながらぶらぶら食べ歩きデート。家まで送ってくれた後は一日の締めのアフターケアメッセージだ。

「シャワーを真っ先に浴びて身体を温めよう」「掛け布団はしっかりかけておこう」「夜更かしをしてはいけません」「早く眠ろう」「明日は何時に起こせば良いですか?」
君は私のアラームか……?

「温かいお湯をたくさん飲もう」だけで一日に10通以上入るので、私の身体はいつでもポカポカだった。

夜市で大人気の「蛋黄芋餅(タロ芋の揚げ団子)」。写真提供/歩りえこ