召使い?至れり尽くせりの行動に驚く

「この台湾人がお前と話したいみたい。俺が彼氏だとマズイから話しかけて良いか許可を取りたいんだってさ」彼はシンチ(仮名)という名前で大学を卒業した後、離島で兵役を1年務め、今はホームセンターのカスタマーサービス係をしている25歳とのこと

当時32歳の私より7歳も年下でパッと見、まだ何色にも染まっていない純白青年といった印象だ。シンチは私のLINEを聞いた後で家までタクシーで送ってくれ、部屋に入るのを見届けるやいなや何通ものLINEを入れてきた。

翌朝、スマホを開くと……シンチからとてつもない量のLINEが数分おきに入っていた。「とりあえず、スタンプで返しておこう」すると、そのまま既読になり一秒たらずでスタンプが返ってきた。「この人、本当に仕事をしているのかしら?」と、疑いたくなるような暇人さながらの返信速度だ。「今日一緒に夕飯を食べませんか?」

午前中の語学学校以外は特に予定もないので快諾すると、シンチは約束した時間より10分早く家まで迎えに来た。ドアを開けると、ササっとバッグや上着を全て預かる彼。
君は召使いか……?

予約してくれた小綺麗な台湾料理屋に着くと、驚きの連続だった。
・スープは全部スプーンでフーフーしてから飲ませてくれる。
・殻付きエビは一個ずつ綺麗に手で剥いてくれる。
・麺類はしっかりとかき混ぜた後でスプーンに一口サイズに載せてくれる。
・魚や肉に骨がある場合は、完全に取り除いてからまずは自分で試食し、骨の取り残しがないことを確認してから食べさせてくれる徹底ぶり。
君はベビーシッターか……?

ここまでされると正直食べにくいけど、彼はそうするのが当たり前の行動といった雰囲気だ。デートが終わるとバイクで家まで送ってくれ、無事に部屋に入ったのを確認すると安心してニコニコしながら帰っていった。

美容にも良い「豬肝豬肚綜合湯(豚のレバーとガツのスープ)」。写真提供/歩りえこ