画像:株式会社セイバン

ヨーロッパで「日本のランドセル」が絶賛されている理由

海外で浸透する日はそう遠くない

ランドセルのセイバン、欧州進出へ

ランドセル製造販売会社大手のセイバンが、ヨーロッパに向けて大人用ビジネスバッグの販売に乗り出した。

その見た目はまさにランドセル。背負うタイプのもので、水や汚れに強い人工皮革を採用。背中にフィットし、かつ軽く感じさせるため、ランドセルに用いる技術を踏襲し、現地の協業会社と協力してビジネスバッグ「SICOBA(シコバ)」として販売することにした。

ドイツで販売開始された「SICOBA」(画像:株式会社セイバン )
 

同社は2年ほど前から中国や韓国で現地ニーズに合わせたランドセルのテスト販売に取り組んでいた。さらにここへきて海外での事業拡大を図るため、日本と同様にクラフトマンシップを重視し、物を長く大切に使う志向のあるドイツでの販売計画を進めるようだ。

もしドイツでの販売が軌道に乗れば、後にヨーロッパ全域に供給したい考えであるという。そのため、現時点では日本国内でこの“大人向けランドセル”を販売する予定はない。

セイバンは「大人向け製品開発の第一歩。日本から世界へと事業の幅を広げる足がかりとしたい」としているが、ランドセルという日本人にとって慣れ親しまれたカバンがヨーロッパ市場で受け入れられるのだろうか。

現在の国内におけるランドセル市場や、ランドセルが普及するまでの歴史を振り返りつつ、これから日本のランドセルが広く世界に受け入れる時が来るのか、その可能性について考えてみたいと思う。