年収600万円で家計破綻も…マンション「維持費」の意外と知らない実態

東京23区では月額6万円超の負担に…
山下 和之 プロフィール

マンション購入時にクルマを手放す人も多い

これだと年収1000万円の人でも年収に占める負担割合は27.9%になり、年収800万円は34.9%で、年収600万円なら46.5%。年収1000万円ならそれなりのゆとりがあるものの、800万円ではギリギリの生活を余儀なくされ、年収600万円ではとても生活できないレベルだ。

この月額負担のなかでも、大きな比重を占めるのが駐車場使用料。とくに、東京23区では3万2025円に達する。東京23区でも都心物件になると4万円、5万円になってしまうこともある。

そのため、最近ではマンション取得と同時にクルマを手放す人たちも増えている。都心のマンションであれば、地下鉄などの公共交通機関が充実しているので、クルマがなくても快適な生活を送れると考えるわけだ。そのため、都心の新築マンションでは、世帯数に占める駐車場設置台数の割合を示す駐車場設置率が低下している。

 

23区の駐車場設置率は3割以下

少しデータは古くなるが、不動産経済研究所の調査によると、首都圏マンションの駐車場設置率は07年の77.3%をピークに、16年には50%を切って45.2%まで下がり、17年上半期には42.2%まで落ちている。

なかでも、東京23区は07年の56.0%をピークに、16年には28.9%と3割を切る水準まで低下している。17年上半期も29.5%だった。

東京カンテイの調査から、18年に首都圏で分譲された新築マンションにおける最寄り駅からの徒歩時間の構成をみると、徒歩3分以内が21.1%で、6分以内が31.7%と、6分以内の合計で半数を超えている。