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文在寅、支持率下落の大ピンチ…韓国の若者が「タマネギ女騒動」に激怒するワケ

兵役と学歴の「平等」が破られる意味

9月に入って支持率が下落…

文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率が伸び悩んでいる。世論調査会社であるリアルメータによれば、9月第3週(調査期間は9月14~16日)の支持率は支持が46.4%、不支持が50.3%であり、不支持が上回っている。

8月第4週は支持が不支持を上回っていたのであるが、9月に入って明るみに出た、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の息子の兵役に関する疑惑が影響した。

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法務部長官といえば、前任のチョ・グク氏が娘の大学入試に関する疑惑で辞任に追い込まれており、文在寅大統領にとって法務部長官人事は鬼門となっているようである。ちなみに秋美愛長官は、「タマネギ女」と呼ばれている。チョ・グク氏が剥いても剥いても疑惑が出てくる「タマネギ男」と呼ばれていたのに合わせたあだ名である。

韓国で世論の反発を買う疑惑として、兵役に関する疑惑と大学入試に関する疑惑を挙げることができる。兵役については男性であれば原則として就かなくてはならない。近年は少し短くなったものの陸軍であれば18カ月、空軍であれば21カ月の期間、兵役に就くわけであり、大学生はその間休学する。

経済活動人口調査(青年層付加調査)によれば、4年制大学の卒業までの期間は、女性が平均で4年6カ月であるのに対し、男性は6年1カ月かかっている。この差は兵役による休学のために生じている。兵役は本人にとってもその親にとっても負担となるが、全員が対象となるという意味で平等であるため、国民に受け入れられているといえる。だからこそ、この平等が破られたときの世論の怒りは大きい。