「自分はちゃんと評価されてない」…文句ばかりの「勘違い中年会社員」を襲う悲劇

怒って会社を飛び出すと大変なことに…
寺田 淳 プロフィール

「もちろん、自身もアクティブに仕事に取り組んできました。会議の場では最新の情報をいち早く取り入れて今までにない視点からの提案や、最新のトレンドを意識した販促企画を提案。ワンパターン化した話はしたことがありません」というのが自慢です。

ところが、そんなB主査、「人事考課では私の良さがまったく評価されていないんですよ。みんな、前例主義で新しい取り組みに臆病なんですよ」と言います。

そこで、自身のキャラを活かせるようなベンチャー系に適職を考えているのだが、どうだろう。それが彼の相談でした。

彼の勤務先は歴史あるメーカーでした。そうした組織において彼が、本当に本人の言うような人間なら「貴重な異端児」ともなり得るのでしょうが、それは彼の勝手な自己評価に過ぎないのではないか、と思うようになりました。

面談を重ねる中で、本人が吹聴する専門的知識はその時だけ必要な最低限の範囲を取り急ぎ、浅く、薄く調べただけであり、提案内容にもどうもその場限りの思い付きのレベルで、なかには本当にその用語の意味を理解しているのか? と首を捻る場面もあったからです。

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実は、このケースで彼が私の事務所に相談に出向いた理由は、彼の上司の勧めでした。

「君の考えを第三者に聞いてもらってはどうか。そういう客観的な意見を聞いても損はないから」と水を向けたようです。

さらに付け加えると彼の会社は以前にセミナーを開催させて頂いた企業で、その際に知りあった上司の直属の部下だったのです。