「自分はちゃんと評価されてない」…文句ばかりの「勘違い中年会社員」を襲う悲劇

怒って会社を飛び出すと大変なことに…
寺田 淳 プロフィール

彼の話を聞いていた私は、以前別件でお世話になった会社の人事部長との世間話の中で出てきた会話を思い出しました。それは「空気の読めない部下」「自己陶酔が過ぎる部下」を持つことの悩みですが、その部下というのが、まさに上記の管理職と同じで、自分の仕事に向けている熱量が正当に評価されていない=昇進が遅いことに常に不平不満を持っていたというのです。

上司と部下と立場は違っても、周囲に与える影響は共通しています。

どちらのケースも、恐らくは純粋に仕事一筋の思いからくる行動なのですが、周囲からは迷惑な存在としか見られません。せっかくの頑張りも度を超すと「自己陶酔もいい加減に!」「いい歳をしてオン/オフの切り替えも出来ないのか?」「時代遅れの自覚すら持ってない!」というマイナスの印象を与えてしまうのです。

確かにA所長の現役時代にはそのやり方が時代に適した方法だったのかもしれませんが、今も同じように通用するとは言えません。自分の成功事例に固執しているだけと周囲から見なされていることにまだ気付いていないようでした。

結局相談者のA所長は、その後当初の考え通り「自分を認めてくれる会社」を信じて早期退職を選択したものの、未だ(不本意な)アルバイト生活を続けています。

 

「若手の代弁者」気取りだけど…

・メーカー本社販促部門中間管理職 B主査 43才(面談当時)

「もともと、自分は精神年齢が若いんです、年下相手の方が会話も弾むんですよ!」「愛読書も20代と同じ雑誌がほとんどです!」

実際、40代のB主査は30代に見える若々しい方でした。

仕事の進め方も若手重視で、意思決定はボトムアップがモットーで、常に若手の考えを尊重し、彼らの要望を上に伝えてきた。「いわば若手社員の代弁者? でしょうか…」。