母の呪縛? 歪んでしまった恋愛のカタチ

麻里子さんに歴代の彼のことを聞くと、15人全員が既婚者で、その大半がいわゆるヤンキー系男子だ。

「社会人になるまでは恋愛してはいけないと親から言われていたので、初体験は24歳のときで、新卒で就職した中堅商社の45歳の上司でした。半年くらい付き合ったかな。彼はいわゆるおじさんで、小指だけ爪を延ばしている人でした。女性社員からキモがられていた。

そんな男に誘われるまま新橋のホテルに連れ込まれた。この人もヘタだった……というより、気持ち悪かった。最中に私の顔を舐めまわすのですが、唾液も臭い……。

私、男性と関係を持って、気持ちいいと思った事はありません。じゃぁ、なんで関係を持つのと思うのかもしれませんが、頑張らなくてもいい、いい子でいなくてもいい、罪を償っているんだと思うほうがラクなんですよね」

この男性とのデート代も気が付けば麻里子さんが支払っていた。

好きでもない上司が初体験の相手。このときの気持ち悪さは今も残る。photo/iStock

なぜ、お金を出してしまうのか。貢がない関係性を考えたことはないのだろうか?

「考えたこともなかった。なんでだろう……相手ががっかりした顔を見たくないからかもしれない。あと、私みたいな、特技も何にもない人とつきあってくれるんだから、お返ししなくちゃいけないと思うからかも。

あとは、母親から、“何でも自分でしなさい“、と教えられていたからかな。あなたは長女なんだから、しっかりしなさい、自立しなさい、と何かにつけて言われて育ってきたので、仕事でもプライベートでも、先回りして人に迷惑がかからないように動いてしまうところがあるのかもしれません」

他人の行動の2手先を読み動くことは、仕事の評価にはつながるが、恋愛ではカモにされる傾向が強くなる。