「地球が危ない!」昆虫たちがならす警鐘

コロナ禍という事態に見舞われた今、私たちはマスクをつけ抑制を強いられている。このことについて香川さんは「地球上の先輩である昆虫に対し、これまで痛烈な嫌がらせをしてきたことに無関係ではないのではないか」と語る。

インセクトガーデン:福井県の工場で一点ずつ手作りされたアクリル製の昆虫柄クリアバッグ。ショルダー部分はエコレザー

「タマムシやカミキリムシなど、小さい頃好きだった昆虫は、東京ではほとんど見られなくなりました。きっと私たちがどこかに追いやったのでしょう。コロナ禍により私たちが強いられているようなことを、私たちはずっと昆虫にしてきたんですよね。そして、昆虫たちはひっそりと絶滅に向かっている。今まで人間が地球や昆虫にしてきたことを見つめ直し、考える時期ではないでしょうか。地球は平等、出過ぎたものには負荷をかける。これは宇宙の摂理だと思っています」

インセクトガーデン:シリコン樹脂製スマホケース。1〜12までナンバリングによって昆虫が異なる

このまま人間が環境破壊をし続けることにより、生態系ピラミッドのいちばん下にいる昆虫がいなくなれば、人間は生きていくことができない。昆虫の減少が私たちの未来に大きく関わってくる。生命と地球の尊さを教えてくれる昆虫が今、私たちに地球の危機を知らせる「警鐘をならしている」という。

「親に育てられることなく、ひとりひと夏で生涯を終える昆虫。一生働き続ける働きバチやアリもいます。その孤独な生涯を本能だけで生き抜く尊さを思うと、人間はもう少し謙虚になれるはず。生態系ピラミッドのいちばん下にいる昆虫の99.9%は、他の生物に食べられるために生まれてきます。昆虫がいなくなれば、当然ながらピラミッドは成り立ちませんし、人類は生きていけません。命の数を1だとすれば、地球上で最も多く存在するのは昆虫です。こうしたことをもっと敏感に感じ取れる感性を持たないといけないのではないか」