「長尾驢」、ずいぶんと画数が多いですが、じつはこれ、ある動物を示す漢字なんです。
「驢」はロバの「ロ」に当てられているから、なんとなくロバっぽい動物を想像した方もいるかもしれません。たしかにロバっぽいと言えばロバっぽいかも…。
体長は1.5mにもなり、体重は50kgを超えることもあります。
野生の場合、主食は草ですが、動物園などでは、サツマイモやニンジン、リンゴなどを与えられることが多いそうです。
オーストラリアでコアラと並ぶ「おなじみの動物」と言えば、もうわかった方もいらっしゃると思います。
そう、この漢字の読みは「カンガルー」。
ちなみに、中国語では「袋鼠」と書きます。こちらのほうが、有袋類であるカンガルーのイメージにはあっているかもしれません。
ちなみにカンガルーの語源について、18世紀にオーストラリアを訪れたイギリスのクック船長がカンガルーを指して「この動物はなんと言うのか」と現地の人に尋ねたところ、現地の言葉で「わからない」を意味する「カンガルー」という言葉が返ってきて、それがこの動物の名称として定着した、という説がありますが、どうやらこれは俗説で、現在は否定されているそうです。