9月28日 フランスの細菌学者パスツール死去(1895年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1895年の今日、19世紀を代表するフランスの細菌学者ルイ・パスツール(Louis Pasteur、1822-1895)が亡くなりました。

 

パスツールは当初は化学の道を進んでいましたが、ワイン業者からワインが腐敗する原因を調べるよう依頼を受けたことをきっかけに、発酵のメカニズムを研究しました。そしてパスツールは微生物の入らない特殊なフラスコを使った実験(「白鳥の首フラスコの実験」と呼ばれる)により、発酵は空気中を漂う微生物の働きで起こるということを発見しました。

この実験により、アリストテレスの時代から信じられていた「自然発生説」が否定され、生き物が水や泥などの無生物から発生することはないとの結論が固まりました。さらにパスツールは発酵の研究の過程で、現在でも牛乳などに施される低温殺菌法を考案し、彼の興味は微生物へと移っていきました。

パスツールの功績は医学分野にも及び、炭疽菌や狂犬病に効くワクチンを開発しました。彼の命日である9月28日は「世界狂犬病デー」に定められており、狂犬病がヒトや動物に及ぼす影響についての啓発活動が行われています。現在、世界では狂犬病の犠牲者が年間5万人以上発生しています。海外渡航の際には野生動物に咬まれないようにし、ワクチンを接種するのが望ましいでしょう。

狂犬病の研究をするパスツール Photo by Getty Images