オスカープロモーション時代の後輩・沢村一樹さんについて述べましょう。
彼はおそらく、モデル業がイヤになって変化を望んだのではないかと感じています。
というのも、あるバラエティ番組で「肉の広告の横に、自分が並んでいたのを見て、モデルはもういいや」と述べていたからです。
沢村さんの素晴らしいところは、二枚目俳優だと売れないと悟り、自ら「エロ男爵」とアピールして、ほかの俳優との差別化を図った戦略です。
端正なマスクとのギャップで世間を魅了し、現在は実力派俳優と名をはせているのは、みなさんもご存知でしょう。
また、モデル出身で俳優としても成功した例には、阿部寛さんも挙げられます。
彼は「メンズノンノ」の専属モデル時代は“アルバイト感覚”で仕事をされていたようです。そのため、大学卒業後の進路希望は、芸能界ではなかったそうです。彼は理数系だったためエンジニアを目指し、熱心に就職活動もされていたとのこと。
しかし、すでに有名人だった阿部さんは、就職試験を受けるたび「なぜ、きみのような人が?」と先方から断られ、演技経験もほとんどないまま俳優になります。