中国に学べ!アリババの新しい小売戦略「ニューリテール」ここがスゴい

世界中のマーケターが注目
永井 竜之介 プロフィール

過去のイメージを捨て中国に学べ

日本にとって中国は、「下請け」として軽視しつづけてきた対象といえる。日本が高度成長をつづけていた頃、中国は遥か格下の存在だった。そして、1990年代からは、安価な労働力を提供してくれる便利な下請けとして取引をしてきた。

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安かろう悪かろうの「メイド・イン・チャイナ」と、安心と信頼の「メイド・イン・ジャパン」。モノもサービスも、「中国は日本から数十年遅れている」という感覚は、特に40・50代以降の、多くの日本人のマインドを現在でもなお支配しつづけていることだろう。中国といえば、安さと規模にものを言わせて大量生産・大量消費をするだけの強さであり、日本が学ぶべき相手ではない、と決めつけて下に見てきた。

アメリカは、いち早く中国への評価を改め、中国から学ぼうとしている。にもかかわらず、いまだに日本は目を逸らしたままだ。中国ビジネスの飛躍を耳にしても、「特殊だから」、「どうせ、じきにダメになる」と、20年間にわたって言いつづけてきた結果が、現在の差に表れている。世界でもっとも中国に注目できていないのは、過去のイメージに囚われたままの日本人だ。

 

アメリカが中国から学び、中国式マーケティングの利点を取り入れる姿を見て、「アメリカに認められたなら本物なんだ」と確信し、数年遅れで中国から学ぼうとするのでは遅すぎる。

長きにわたって成長を止め、イノベーションを生み出せなくなっている日本こそ、いますぐに中国に対する認識を改め、学びの対象に中国式マーケティングを取り入れる必要がある。