サカナクション「2日間で6万人視聴」オンラインライブから見えたこと

野村達矢氏インタビュー(前編)
柴 那典 プロフィール

――今後、感染が収束して以前と同じような形でリアルライブが開催できるようになっていったときに、オンラインライブはどういう選択肢になっていくと思いますか?

おそらく共存していくと思います。

今回、オンラインライブをやったことによって、子どもがいる家庭のファンや、場所的になかなかコンサートに行けないところに住んでいる人から、これまではなかなかライブに行けなかったけれど、やっとライブを見ることができたという声をたくさん聞くことができたんです。

普段コンサートでカバーしきれていない人たちを、オンラインでちゃんと巻き込むことができたという印象はありました。

なので、今後ツアーをやるようになったときも、たとえば最終日をオンライン形式にして、ツアーでカバーしきれなかった場所の人や、家庭の事情や環境などからなかなかライブに行けない人たちに参加してもらうようなことも考えられる。そういう意味では、オンラインライブは有効な手段であるという感覚はあります。

ただ、デメリットとしては、当然、週末の美味しい時間帯にライブをしたいと思っている人が多いので、どうしても金曜日、土曜日、日曜日の18時から21時くらいまでの時間帯に重なりがちになってしまう。お客さんの取り合いも当然起こるでしょうし、熾烈な競争も起きていくと予測できますね。

 

(後編はこちら:コロナで壊滅的被害の音楽業界、次の時代に向けた「変化と希望」)