2020.09.25

賢い人は、肉をこうやって食べて「ダイエット+若返り」に活かしている

ただし焼肉にライス!はやめておこう
国府田 淳 プロフィール

ところがこのレポート、畜産業界や医学会、製薬会社などから強烈なバッシングを浴び、後に主張を緩やかなものに変更せざるを得なくなりました。また、このレポートをまとめた「栄養に関する特別委員会」の委員長ジョージ・マクガバンは、政治的な圧力により政界で活躍できなくなってしまったそうです。利権の力というのは、実に恐ろしいですね。

一方、「チャイナ・スタディー」は、中国予防医学研究所とイギリスのオックスフォード大学、アメリカのコーネル大学の共同研究によるプロジェクトです。この研究では「動物性食品を摂取すればするほど、病気のリスクが高まる」「動物性食品こそ、ガンの最大の要因である」と、動物性食品を完全に否定しています。代わりに「植物性の未精製、未加工の食品」が健康に良いと提唱しています。ここまでの大がかりな研究を元に「動物性食品はダメ」とはっきり示されると、「本当なのでは……」と考えてしまいますよね。肉肯定派も否定派も、ぜひ一度読んでいただきたい内容です。

 

そしてこちらもマクガバン・レポートと同様に、米国食肉協会などからの圧力や中傷にあい、政府の食事指針に反映されることもなく葬り去られたため、「第二のマクガバン・レポート」ともいわれています。

ちなみに、日本人を対象にした国立がん研究センターの研究でも、「赤身肉(鶏肉以外の肉)の摂取量が多くなるほど、大腸ガンのリスクが高くなる傾向がある」という結果が出ています。また、肉食は脳卒中や死亡率の上昇にもつながるため、魚や鶏肉をお勧めするという主張もありました。

牛ヒレ肉100gで1日に必要なたんぱく質の半分

さらに、「たんぱく質は体内に蓄積できないため、摂り過ぎると、余分なたんぱく質を処理するためのエネルギーを消費してしまう」という主張もあります。そうした余分なたんぱく質は、腸内で発酵して腐敗毒を出してしまうのだとか。人間が1日に必要なたんぱく質の量は、体重×0・71〜0・8gといわれていますから、体重60kgの人なら42〜48g程度を摂れば十分です(牛肉のヒレなら100gで19・1gほどのたんぱく質が含まれます〈文部科学省の食品成分データベースより〉)。42〜48g程度のたんぱく質であれば、野菜や果物、豆類、穀物や芋類などの植物性食品からでも十分に摂取可能だそうです。

動物性食品がガンのリスクを上げるという研究結果も考慮するなら、念のため、肉の量を少し減らしてみるというのは、悪くない選択肢といえるでしょう。というのも、気をつけていなければ、知らず知らずのうちに毎日何らかの形で肉を食べている人が多いからです。可能であれば、時には肉をお休みする日を作り、体調を見てみましょう。元ビートルズのポール・マッカートニーは、菜食が地球環境保護につながるという主張に基づき、週に1度は肉を食べない日を作ろうという「ミートフリーマンデー」という活動を行なっています。

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