9月27日 世界初の公用蒸気機関車鉄道開業(1825年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1825年の今日、世界初の公用蒸気機関車鉄道であるストックトン・アンド・ダーリントン鉄道(Stockton and Darlington Railway)がイギリスで開業しました。

 

ダーリントンとストックトンはどちらもイングランド北東部にある町で、ダーリントンで採れた石炭が、ストックトンで船に積み込まれるという関係でした。石炭を効率的に輸送できるようにするために、両都市の間に世界初の公用鉄道が建設されたのです。

当時の鉄道は馬に車両を引かせる「馬車鉄道」が主流だったのですが、イングランド議会は最先端の技術である蒸気機関を使った鉄道を敷設することに決め、責任者としてジョージ・スティーブンソン(George Stephenson、1781-1848)に白羽の矢が立ちました。

よく誤解されるのですが、史上初めて蒸気機関車を発明したのはリチャード・トレヴィシック(Richard Trevithick、1771-1833)という別の技術者です。スティーブンソンは蒸気機関車を使った鉄道輸送を成功に導き、文字通り、イギリスが鉄道大国となるレールを敷いた人物なのです。

スティーブンソンはストックトン・アンド・ダーリントン鉄道を走る蒸気機関車「ロコモーション号」を開発し、初運転の際には貨物を乗せた状態で時速24マイル(時速40kmほど)を記録しました。5年後の1830年、スティーブンソンは新たにリヴァプール・アンド・マンチェスター鉄道を建設し、その名声を確かなものとしました。

「ロコモーション号」の模型 Photo by Getty Images