ダマされるな…マンション購入「5〜10年後にやって来る意外な落とし穴」

年収数百万円台での購入には要注意
山下 和之 プロフィール

大半のマンションが「段階増額積立方式」

しかし、これでは、当初の負担が重くなって、購入に二の足を踏む人が多くなりかねない。そこで、当初の負担を少なくできる「段階増額積立方式」を採用するマンションが増えている。

これは、大規模修繕計画の期間中、一律の積立金にするのではなく、当初の積立金を少なくして、段階的に増やし、結果的に必要額を満たせるようにする仕組み。

マンションを買おうとする人からすれば、当初の負担が少なくなるので、買いやすくなる。

 

分譲会社としては、そのほうが売りやすくなるため、この「段階増額積立方式」を採用するマンションが増加しているわけだ。

図表2でも分かるように、かつては「均等積立方式」が大半だったのが、しだいに「段階増額積立方式」が増加、最近では「均等積立方式」は少数派に陥っている。

15年以降に完成したマンションでは、68.4%が「段階増額積立方式」を採用している。「不明」が1割近くあるので、それを差し引いて計算すると、4物件に3物件は「段階増額積立方式」を採用しているといってもいいだろう。

図表2 完成年次別の修繕積立金の積立方式の割合
(資料:国土交通省『平成30年度マンション総合調査』)