子宮頸がん、HPVワクチンについて知っていますか?

現在、日本では年間約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が亡くなっています。この子宮頸がんの原因になるのが、HPV(ヒトパピロマウイルス)です。子宮頸がんだけでなく、男性も罹患する中咽頭がんや肛門がんなどを引き起こすウイルスです。

海外ではHPVを予防するワクチン接種の成果で、徐々に子宮頸がんなど、HPVが関連するがんは減少傾向にあると言われています。ですが、日本では2013年4月に定期接種がスタートした2か月後に、接種後にさまざまな症状が現れた報告などがあり、接種差し止め通知が各自治体に出されて、そこからHPVワクチンの空白期ができてしまいました。

4年前すでに『コウノドリ』で問題提起されていた

この問題について、メディアがあまり触れていなかった2016年当時、エピソードに盛り込んだのが、鈴ノ木ユウさんが描く漫画『コウノドリ』(13巻40話・14巻41話「子宮頚がん」)でした。

妊娠16週の女性が、検診で発覚した子宮頸がん。厳しい現実と選択の中で、子宮頸がんの実態やHPV(ヒトパピロマウイルス)とは何か、HPVワクチンの現状についても、さまざまな立場の人たちの想いとともに、寄り添う視点で描かれています。

(C)鈴ノ木ユウ/講談社『コウノドリ』13巻より

著者の鈴ノ木ユウさんに、描かれた当時の気持ちを伺ってみたところ、こんなメッセージが届きました。

「肯定派、否定派、、HPVワクチンには様々な人の思いがあります。僕は臆病なのでHPVワクチンを接種しろ!だとか、接種するな!だとかを漫画で伝えるつもりはありません。ただ近い将来、『HPVワクチンのことをもっと知っていたら…』と後悔する女性やその両親、家族がいなくなります様にと、それだけの想いで描きました」

また、漫画『コウノドリ』で医療監修者のひとりで、小児科医・今橋貴之(ドラマでは大森南朋さんが演じた)のモデルにもなっている大阪母子医療センター新生児科の小児科医、今西洋介さんにも当時の想いを伺いました。

「『コウノドリ』は医療従事者にも評価の高い医療漫画です。それは一重に作者である鈴ノ木先生の、医療現場を忠実に描こうという真摯な姿勢と知ってもらいたいという方向性があってのものだと思います。
今回、私は仲間たちとHPVワクチンに関してまずは知ってもらいたいという思いで、『みんパピ!』を立ち上げました。少しでも知らなかったと後悔される方々が少なくなりますように。改めて、漫画『コウノドリ』を通じて、この問題をまず知ってください」

また、今西さんとともに『みんパピ!(みんなで知ろうHPVプロジェクト)』のメンバーで副代表でもあり、以前記事にも登場いただいたアメリカ在住の医師・木下 喬弘さんからは、こんな感想が届きました。

「主人公のサクラ先生の生い立ちにはグッとくるものがありますね。私の友人に6歳のときに母を子宮頸癌で亡くした産婦人科医がいるのですが、よく『今はワクチンがあります。みなさんは奇跡を享受してください』と言うんです。本当にその通りだなといつも思います。私たちの活動を通じて、悲しい想いをする人を1人でも減らすことができたらいいなと思います」

今回、鈴ノ木ユウさんのご厚意で、1週間期間限定で、218ページにわたる「子宮頸がん」のエピソードを無料試し読みできることになりました! 子宮頸がんのことはもちろん、主人公の鴻鳥サクラが産婦人科医を目指した核となる生い立ちも浮き彫りになり、漫画『コウノドリ』の中ではとても重要な、胸打たれるエピソードです。

サクラをはじめとしたペルソナ総合医療センターの医療従事者たちの思い、サクラの母親や、すべての親たちの思い……ぜひご覧ください。

【*試し読み期間は2020年10月7日23時55分に終了いたしました。】

【公開期限:2020年10月1日~2020年10月7日23時55分】

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