Photo by iStock

睡眠は平均たったの1時間…新卒23歳が受けたヤバい「洗脳研修」の実態

心身に障害が残ったケースも…
学校法人・追手門学院が実施した、「辞めさせるための研修」が話題になっている。しかしそれ以上に恐ろしいのは、会社から命令されれば何でも実行する社員を育てるための「洗脳研修」だ。今回はブラック企業で新入社員向けに実施されている「ブラック研修」の実態を明らかにしたい。
「辞めさせるためのブラック研修」の実情を語った記事はこちら

新入社員を研修で「洗脳」

前回の記事では「辞めさせるための研修」について述べたが、別の目的で行われる「ブラック研修」が存在する。むしろ、労働環境が過酷・違法な職場では、「辞めさせない」ために「洗脳研修」を行う場合もある。

入社後の「洗脳研修」の特徴は以下の四つだ。

洗脳研修の4つのポイント
・眠らせない
・外部との連絡を遮断する
・同期の間で競争を煽る
・徹底的な自己否定によりアイデンティティを破壊する

こちらも事例を紹介しよう。

中堅の不動産会社に就職した山岡直人さん(仮名・当時23歳)は、入社式の翌日から7泊8日の研修に参加した。研修は人里離れた施設で行われ、初日に携帯電話と財布が没収された。外部と一切接触できないなかで、山岡さんたちは1週間もの間、精神的、体力的に圧迫され続けた。

Photo by iStock
 

特に異様だったのが、夜に行われた否定プログラムだ。新入社員一人一人がみんなの前でこれまでの人生について語る。それに対し、同期たちが上司に誘導されながら「粗探し」をするというものだった。「同期を批判することも訓練の一部だ」と言われ、ひたすら同期の短所をあげつらって、互いに攻め立てあった。一人あたり1時間が費やされ、午後8時から翌朝5時前までこうした「訓練」が続けられたのである。