外食業界に大異変…これからもう「食べられなくなる飲食店」がわかった!

大戸屋は大丈夫…なのか?
鈴木 貴博 プロフィール

閉店の「決断」

さて閉店するというのは経営側からみれば利益が上がっていないというケースなので、それは「通わなかった自分が悪い」ということになるのですが、いまの段階では閉店するか存続するかは店主の胸先次第という微妙な状況のお店が多いのが事実です。

だとしたらお店の経営を助ける意味で、好きなお店ならばこの時期思い切っていろいろと食べにでかけるべきなのではないかと私は思います。

二番目に最近見られるケースは新型コロナをきっかけにした閉店ではあるのですが、根っこの部分の閉店理由が事業承継が難しかったからだという事例です。2017年の暮れに生産を終えた駄菓子屋名物の「梅の花本舗」の梅ジャムがその典型ではないでしょうか(注:同じ駄菓子でタカミ製菓の梅ジャムはまだ手にはいります)。

飲食店の場合、ずっと長いことその場所で顧客に愛されてきて、だけど店主も70歳を過ぎ、体も壊してもう板場に立ちたくないという状況になった。それだけど後継者がいないというのがこういったケースの中心です。

 

これは実数としては非常に多く、しかも解決が難しい経済問題です。飯田橋で人気の「餃子の店おけ以」のように、常連客や出入り業者がその話を聞きつけて店主に変わってお店を継続してくれたというケースがないことはありません。しかし絶対数としてみれば、お店を引きつげない例の方が多いのは確かです。

一昨年末に閉店した「煮込みや なりた」というビストロの場合も、シェフの成田さんの腕で成り立っていたお店でした。常連客として本当に大好きなお店だったのですが、こればかりは代わりになる人材を見つけることもできない。このように多くの名店の場合「お店があるうちになるべく頻繁に通っておく」ということしか消費者としての対策はなさそうです。