# カード # ドコモ # 銀行

「悪夢のドコモ口座」はなぜ生まれた…?ドコモの致命的すぎる勘違い

クレカ事業のドル箱に目がくらみ…
岩田 昭男 プロフィール

ポイント一本槍の時代は終わった

他にもソフトバンクは、予約から支払いまで一気通貫で可能なデリバリーサービスやタクシーの配車サービスのスーパーアプリにも注力するなど、モバイル決済の総仕上げを目論んでいる。さながら、“脱・ポイント”を進めているように筆者の目には映る。

auもこの2社に遅れを取るまいと必死だ。まず、グループの共通ポイントを「Ponta」に変更。加えて、バラバラだった金融子会社に統一感をもたせるために、たとえばau PAYカード(クレジットカード)というように、各々の事業の頭に“au”を付けた。

文字通りコーポレート・アイデンティティ戦略の一環だが、auは名前を変えることでグループ内の団結力を高めようとしている。

Photo by GettyImages
 

同様の動きでは、ソフトバンクも系列のジャパンネット銀行を「PayPay銀行」に社名変更すると今月15日に発表。来年4月からPayPay銀行として新たなスタートを切る予定だ。また今後、他の金融子会社にもすべて“PayPay”と付けるという。

このように、各社共これまでポイント一本槍だった戦略から、QRコード決済、電子マネー、クレジットカード、ネット通販、銀行、それにポイントなどの総合力を強化する戦略にシフトしつつある。逆にいえば、そうした「総合力」で各社の力が判断される時代になっているわけだ。

その中にあってドコモは、この流れから明らかに乗り遅れ気味と言わざるをえない。

楽天がSuicaを、ソフトバンクがLINE Payと提携したように、新たに強力なパートナーを作り出すわけでもない。auやPayPayのようにコーポレート・アイデンティティのための施策を推し進めているようにも見えない。完全に他社の後手を踏んでいる。

それどころかドコモは、今頃になってポイント還元率にこだわる始末だ。