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「悪夢のドコモ口座」はなぜ生まれた…?ドコモの致命的すぎる勘違い

クレカ事業のドル箱に目がくらみ…
岩田 昭男 プロフィール

他社はすでに“実を取る”戦略へ

というのも、QRコード決済はポイント還元競争が一段落した今、それぞれのグループとしての総合力を競う「第二ステージ」に入っていると考えられるからだ。つまり、グループ内の“団結力”の強化が求められる時代が来ている。

携帯キャリア4社の動きを簡単に整理してみると、最初に仕掛けたのが楽天ペイだ。

楽天ペイは昨年6月に「Suica」との提携を発表、今年の5月から楽天ペイでSuicaとのコラボが実現した。それまで、いわゆる楽天経済圏には交通系の電子マネーがなかったが、楽天ペイのアプリでSuicaの発行やチャージが可能になったのである。

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たとえば楽天カードに紐づけした楽天ペイを使ってSuicaにチャージすると楽天スーパーポイントが貯まる。この導線は、特にポイントを重視するユーザーには評判がいいと聞く。

Suicaは毎日使うもので稼働率が高く、総じて楽天カード全体の稼働率を引き上げにつながる。楽天はSuicaの強みをフルに生かし、QRコード決済競争で一歩抜きんでようとしているのだ。

続いて動いたのがPayPayだ。ソフトバンクのPayPayといえば、「100億円あげちゃうキャンペーン」などポイントの大盤振る舞いを続け、一躍QRコード決済のトップに躍り出た。ところが、ここにきて軌道修正を行い、“実を取る”戦略に変わってきている。

昨年11月にソフトバンクは「LINE Pay」を傘下に入れ、2つのQRコード決済を手中に収めることに成功。当時こそ「両者は共存できるのか」と危ぶむ見方もあったが、PayPayが主に男性ユーザー、LINE Payが女性ユーザーと、顧客のすみ分けが上手くいき、ユーザー数は広がりを見せている。