【データで解説】「半沢直樹」が最終回で視聴率30%を狙えるこれだけの理由

なぜラストスパート点火に成功したのか
鈴木 祐司 プロフィール

緊急ライブが功を成した

徹底的に主人公が打ちのめされた『半沢直樹』。残り2話で半沢がどう倍返しをし、溜飲を下げてくれるのか…。先行きが気になるが、その前に最終回で視聴率30%超えがあり得る根拠を示しておきたい。

まずコロナ禍で撮影が遅れ、急遽放送となった『生放送!!半沢直樹の恩返し』だ。どれだけ見られるか心配されたが、蓋を開けてみると世帯視聴率22.2%と、スタジオバラエティとして大成功をおさめた。

視聴者がどう連続ドラマを見ているか、様々な観点から分析可能な東芝「TimeOn Analytics」でみると、面白い事実が浮かび上がる。

まず7話までドラマを見ていなかったが、緊急ライブで初めて『半沢直樹』を見た人がたくさんいた。視聴者層の新規開拓を果たしたかと思いきや、残念ながらその9割近くは8話をライブで視聴しなかった。録画再生に回っているかもしれないが、この回は連続ドラマのシリーズ予約から漏れるので、多くの人が録画し忘れている。つまり純粋な新規顧客開拓には、それほどつながっていない。

ただし過去に見たことのある人が再び戻って来る「復帰」がかなり増えていた。しかも半分ほどの人は8話も見続けたため、全話を完全ではないものの、前の週から続けて見る「継続」を急増させた。つまり以前見たが一旦脱落した人が、「緊急ライブ」でドラマの面白さを再認識し、8話以降で再び見始める人を増やした可能性がある。

 

もちろん最終回には、録画再生視聴だった人を、ライブ視聴させる可能性もある。
7話時点では約83%の人が録画再生で見ている。視聴率に換算すると20%ほどとなる。このうち4分の1が最終回でライブ視聴すれば、30%超が達成される。4分の3だと40%超と、2013年版最終回の再来となる。

もちろん数字がどこまで上がるかは、ドラマの内容次第だ。それでも物語の伏線の張られ方といい、視聴状況の数字の出方といい、最終回に向けて環境はじゅうぶんに整っている。