鹿児島に広がる茶畑/筆者撮影
# 日本茶

「日本茶」業界の救世主になるかもしれない、鹿児島のスゴい農家

静岡・京都と比べて歴史は浅いが…

全国指折りの生産地、南九州市

前回の記事(「日本のお茶」がコロナでピンチ…「茶畑のある風景」が消える日)では、日本の茶産業が苦境に立たされていることを述べた。意外にも進む「お茶離れ」、そしてコロナ禍で生産者人口の減少に拍車がかかった。

下がり続ける市場価格と増え続ける耕作放棄地。負のスパイラルが回り続けるこの状況が続けば、日本の田園風景とも言える茶畑はその姿を消してしまうかもしれない。

そんな、栽培面積の減少に抗い続ける地域がある。それが、日本第二位のお茶どころ、鹿児島県だ。

桜島の火山灰が作り上げた肥沃な大地、温暖な気候など、お茶栽培に適した鹿児島

日本のお茶どころと聞いて思い浮かぶのは静岡県だが、実は鹿児島県は全国で二番目の生産量を誇る。近い将来静岡県を上回るとも言われている。市区町村ごとの生産量では、南九州市は全国一位。鹿児島県全体の約50%もの生産量を誇る、全国有数のお茶どころだ。

 

そんな鹿児島の茶産業の最大の特徴は、生産者一戸当たりの栽培面積の大きさだ。

以下の表は、主な茶産地における生産者一戸当たりの栽培面積の推移を示したもの。全国一位の静岡、三位の三重と比べても、圧倒的にその面積が大きいことが分かる。

あくまで個人的な感想だが、鹿児島県のお茶は実に美味しい。深い濃緑の水色とガッツリと濃い旨味と渋味。鹿児島の雄大な大地と日射しとを感じる力強い味わいのお茶だ。もちろん生産者によって差異はあるものの、鹿児島県のお茶は静岡茶にも宇治茶にも比肩し得る。