アメリカの「セブンイレブン」、日本と「商品」は全然違っていた…!

米セブンの象徴「ソーダファウンテン」とは?
安部 かすみ プロフィール

もう1つ。アメリカのセブンイレブンには基本的に日本のような自動ドアはない。特にニューヨークはビルが古いので、重いドアを手前に引いて開けるタイプが主流だ。

これは店舗によって異なるが、たまたま筆者が寄った店先にはドアマンが立ち、客の出入りに合わせてドアを開閉していた。セブンイレブンが雇用しているのではなく、自発的に働いている人だと思われる(NYではたまに目にする自発サービス)。

入り口にはドアマンが立ち、ドアの開閉をしていた

アメリカでは新型コロナウイルスで失業率が上がっている。助け合いの気持ちで、筆者もチップとして1ドル札(100円程度)を上げたらとても喜んでもらえ、こちらも嬉しい気持ちになった。

セブン誕生のきっかけとは

せっかくの機会なので、本家セブンイレブンの背景についても触れておこう。

アメリカのセブンイレブン(本社テキサス)は、前身であるサウスランド・アイス(Southland Ice)社として1927年に創業された。当時はまだ家庭用冷蔵庫がない時代で、食品保存用の氷塊の販売をすることで、次第にトートム・ストアズ(Tote'm Stores)という店名で知られるようになった。

禁酒法、世界恐慌、第二次世界大戦などを経て1946年、当時としては前例のない長時間営業(午前7時〜午後11時)の店として新たに舵を切り直し、営業時間から取って「セブンイレブン」に名称変更した。経営転換の理由の1つは、氷屋のビジネスが衰退したことによる。50年代には家庭用冷蔵庫が80%近くの家庭に浸透したため、ビジネスのドラスティックな方向転換が必要だった。

その後1963年より、試験的にテキサスの店舗で24時間営業を始め、翌年フランチャイズ化を開始した。

日本では1973年、前身となる「ヨークセブン」が設立され、アメリカのセブンイレブンとライセンス契約を締結。翌年、日本第1号店を東京都江東区に出店した(豊洲店)。