「伸びない子」の共通点

では、これからの未来に活躍できる子どもの能力を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか。これまでさまざまなご家庭のお子さんを見てきた経験上分かる、伸びる子、伸びない子の決定的な違いが一つあります。伸びない子の親御さんが必ず使う言葉があるのです。

それは、「うちの子できないんです」という言葉です。ただ、見ていて思うのですが、親が「勉強できない」と思っているお子さんのほとんどは、勉強を習慣化できていないだけ。勉強を習慣化する環境を整えるのは、親の仕事なのです。その環境作りの大前提は何かというと、親が子どもにダメ出ししない、否定文で語らない、ということです。

「ダメ出ししないと、ずっとゲームしてるんです」「漫画ばかり読んでいるんです」と言う親御さんがいます。だったら「うちの子、ピアノばっかり弾いていて」「うちの子、本読んでばかりで」と嘆く親がいてもおかしくないと思うのですが、あまり見かけません。

ゲームするより悪いのは、それを責めることです。責められると、子どもは罪悪感でいっぱいになって、達成感ゼロです。ゲームに費やした時間がムダということになってしまい、自己肯定感が下がるだけ。

大人はよく子どもに「将来の夢」について聞きますよね。今だったら人気は、ゲーム・プログラマーやゲーマー、漫画家、YouTuberでしょう。子どもに「好きなことを見つけなさい」「夢を見つけなさい」と言う一方で、好きなことをしていているのにダメ出し、否定するのは矛盾しています。「なりたいものになりなさい」と言いながら実は、「一流企業に入ってほしい」「安定した職業についてほしい」と思っているわけです。

ゲーム=悪と決めつけてしまうのは、自己肯定感が下がるだけだ Photo by iStock