「メーガン効果」で潤ったイギリス

3つ目は経済効果だ。ロイヤルメンバーに人気があれば、バッキンガム宮殿を始めとする王室ゆかりの地に世界中から観光客が訪れる。そして、王室にまつわる数々のグッズや王室御用達ブランドが飛ぶように売れる。事実、キャサリン妃とメーガン妃が身につける衣装や装飾品はメディアに登場した途端、売り切れてしまう。とりわけフォトジェニックなメーガン妃には「キャサリン効果」と同等、いやそれ以上の経済波及効果が見込めたのだ。

土産屋に並ぶ、ヘンリー王子とメーガン妃のグッズ〔PHOTO〕Getty Images

『ヘンリー王子とメーガン妃』の著者・亀甲博行氏によると、王室にかかる年間コストは約438億9000万円だが、彼らが生み出す経済効果は約2,651億5,500万円とおよそ6倍(※2)。一説には、2018年5月に行われたメーガン妃とヘンリー王子の結婚式は約1,269億円もの収入を観光業界にもたらせたといわれるほど、王室が稼ぎ出す収入はイギリス経済にとっては見逃せない(※3)

だからこそ、ケンブリッジ公爵夫妻(ウィリアム王子とキャサリン妃)とサセックス公爵夫妻(ヘンリー王子とメーガン妃)をイギリスのメディアは「The Fab Four(ザ・ファブ・フォー)」と呼んでもてはやした。4人はあらゆる意味で王室やイギリスに新時代をもたらすビートルズのような存在になると見込んでいたのだ(ザ・ファブ・フォーの意味は、ビートルズの4人を指す)。

「ザ・ファブ・フォー」と呼ばれていた頃の4人(2018年12月25日撮影)〔PHOTO〕Getty Images

しかし、王室が抱える問題や英メディアの執拗なバッシングによって、イギリスはこの経済効果を自らの手で握りつぶしてしまった。

自由を求めて(Finding Freedom)王室を離脱した二人は、“釈明本”に続いて、またも世間を驚かせている。先日、ドキュメンタリーやTVシリーズ、子供向けの番組などを制作する会社を設立し、Netflixと3年にわたる、およそ160億円の大型契約を結んだことが報じられた。メーガン妃の自己プロデュース力と発信力は王室に収まるものではなかったようだ。

※2 文春新書『ヘンリー王子とメーガン妃 英国王室 家族の真実』亀甲博行 著
※3 Meghan Markle: Wedding to Prince Harry earned $1.2 billion for U.K. as royals failed to protect her – Mercury News