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菅義偉新総理が「安泰ではない理由」とヤバすぎる「自民党派閥のエゴ」

自民党総裁選で見えたこれだけのこと

注目された「岸田氏の得票数」

9月14日午後3時20分ごろ、総裁選の得票結果が発表された瞬間、「うおっ!」というどよめきがプレスルームに響き渡った。

注目されたのは岸田文雄政調会長の得票数だ。

各都道府県連が3票ずつ持つ都道府県票では、岸田氏は10票しか獲得できなかった。まるごと3票取れたのは岸田氏の地元の広島県連のみで、宏池会に所属する国会議員が3名もいる静岡県連ですら、1票も獲れなかったのだ。

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静岡県は昨年12月に宏池会事務総長として岸田氏を支えてきた望月義夫衆議院議員が亡くなり、4月26日に補選を行ったばかり。9月5日には静岡市内にある望月氏の墓前で、岸田氏は勝利を誓っている。

そればかりではない。故・前尾繁三郎元衆議院議長の地元である京都府連や故・鈴木善幸元首相の地元である岩手県連で岸田氏の得票がゼロなのは、いずれの宏池会会長経験者も鬼籍に入ってしまったからだろうが、前会長である古賀誠氏の福岡県連ですら1票も獲得できず、石破茂氏にすら負けていた。

にもかかわらず、岸田氏は国会議員票を積み増しされたおかげで89票を獲得し、3位の石破氏を21票も上回った。

冒頭で述べたプレスルームでのどよめきは、予想以上の上乗せに記者たちが驚いた結果だ。岸田氏に議員票を回した派閥は、徹底して石破氏を打ちのめしたかったのだ。