「再放送難民はDVDで見終わってしまったので、次は漫画に戻ってます(笑)」

2001年から2010年まで連載された二ノ宮知子さんの漫画『のだめカンタービレ』。2006年に放送され、大ヒットとなったドラマが、6年ぶりに9月9日から地上波で再放送されている(フジテレビ平日15:50~16:50)。残念ながら再放送は関東圏に限られているため、見られない人も多くいるのだが、冒頭のようなTweetをした方もいる。つまり、「再放送を機に、多くの人が様々な形でのだめを楽しんでいる」のだ。再放送を見逃しても見たくなってDVDを買ってみたり、FODプレミアムに申し込んだり、漫画全巻大人買いをしたり(編集部にもそんな面々が)……。

そしてFRaUwebでは再放送を機に1巻すべて無料試し読み記事を作成させてもらえることに! 今まで、ドラマ化の奇跡、のだめのゴミ部屋のリアル、のだめに教わった音楽の意味……と、漫画のテーマにあわせてお伝えしてきた。4回目は、1巻第4話。今回は「美味しいゴハンの力」についてお届けする。

文/FRaU編集部

「餌付けした」のはのだめか、千秋か。

4話から登場するのは、ドラマでは瑛太さんが演じる峰龍太郎。桃ケ丘音楽大学バイオリン科の学生で、学校の裏手にある町の中華料理店「裏軒」の息子だ。すべて「教科書通り」にしなければならないクラシックより、ロックに生きたいと思っており、大学の学生たちを自分のロックな感覚についてこられない平凡でつまらない奴ばっかりだと考えている。そして、そんなひとりよがりの演奏に伴走してくれるピアノが見つからない。完璧に教科書通りに再現できる千秋真一(玉木宏)と、一切教科書通りではないのだめ(上野樹里)と出会い、峰はどう変わるのか――。

(c)二ノ宮知子/講談社『のだめカンタービレ』

そんな3人の関係のキーとなるのが「ゴハン」である。
実は千秋は音楽の才能のみならず、料理もかなりの腕前。のだめのあまりにひどい料理(何かは4話をご確認ください)にのけぞった千秋が「手料理というならこれくらいもの作ってから言え!」とパパパと作るのが「ミレリーゲ・アラ・パンナコン・イ・ブロッコリ」だ。それからというもの、のだめは千秋に餌付けされ、8巻の登場人物紹介でのだめのところに「千秋とは夫婦同然(?)にゴハンと食べる仲♡ でも片思い」と書かれるまでになっていく。それほど「ゴハン」は重要ポイント(?)なのだ。

(c)二ノ宮知子/講談社『のだめカンタービレ』

そんな千秋の「ライバル」となるのが、ドラマでは伊武雅刀さん演じる峰のお父さん。裏軒のチャーハンはかなり美味しいと評判で(本当に食べてみたくなる)、ピアノの伴走をのだめに頼みたい峰が「父の手料理」でのだめを陥落にかかる。

詳しくは本編をお読みいただくとして、ここで知るのは「作ってもらう料理の美味しさ」「一緒に美味しく食べることの絶大なるパワー」だけではない。「誰かのために作る料理の力」も感じるのだ。美味しいねっと言って食べるって、誰かと食べたくて料理を準備するって、こんなに楽しいんだ! とワクワクする。そこには千秋の「変化」も――。

千秋は「のだめを餌付けしたのに」とつぶやくが、一読者としては実は逆餌付けされたのが千秋ではないか? とも思うのである。

1巻まるごといますぐ読みたい方はこちら!↓