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菅義偉新総理は「令和の竹下登」だと言い切れる4つの理由

再び「縮小期」の呼び水となる運命か

「継続」か、「転換」か

昨日14日、菅義偉官房長官が、第26代自民党総裁に選出された。全534票中、菅氏377票、岸田文雄氏89票、石破茂氏68票と、菅氏の圧勝だった。

これで菅氏が16日の首班指名で、63人目の総理大臣に就任することが確実となった。71歳にしてスポットライトを浴びた「忍従の男」は、高々と両手を上げ、檀上中央で挨拶に立った。

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「安倍総理が進めてきた取り組みを継承する使命があると認識しています」
「大事なのは自助・共助・公助、そして絆です」
「役所の縦割り、悪しき前例主義を打破していきます」
「秋田の農家の長男に生まれました。まさにゼロからのスタートでした。その私が総裁になりました」
……

菅義偉新政権は、一体どんな政権になるのか? 多くの政治評論家らは、「安倍晋三政権の継続」と解説している。つまり、7年8ヵ月にわたって、安倍首相の女房役として仕えたのだから、当然ながら「継続だ」というわけだ。実際、菅氏本人も、発言の機会があるたびに、「安倍政権の継続」を訴えてきた。

だが、先週のこのコラムで詳述したように、普段、東アジアの政治情勢をフォローしている私から見ると、菅義偉新政権は、安倍晋三政権の「継続」というよりも、むしろ「転換」となるように思えてならない。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75453

そのことを示すため、先週のこのコラムでは、安倍政権から菅政権へのバトンタッチは、中国で2012年から2013年にかけて、胡錦濤政権から習近平政権にバトンタッチした時に酷似していると記した。「胡錦濤→習近平」が「継続」ではなく「転換」だったように、「安倍晋三→菅義偉」も「継続」ではなく「転換」になるだろうという主旨だった。

ところが、一部の読者から、「中国の例を日本に当てはめようとしても、日中両国の政治制度がそもそも異なるのだから分かりにくい」との指摘を受けた。そこで今回は、純粋に日本の国内問題として、菅新政権が安倍政権の単純な「継続」ではないということについて述べてみたい。

私は、菅義偉という政治家は、一言で言えば「令和の竹下登」だと思っている。

1987年11月に発足した竹下政権は、「中曽根康弘政権の継承」を謳っていたが、実際には明らかに異なる政権だった。そのため、「安倍政権の継承」を謳って発足する菅政権も、同様の結果になるだろうと予測している。

 

以下、菅義偉氏が、「令和の竹下登」である理由を、具体的に4点指摘したい。

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