ニトリ赤羽店[Photo by gettyimages]

ニトリ vs. IKEA、渋谷で起こる「都心店舗戦争」の勝者はどっちだ?

逃げるニトリ、追いかけるIKEA

IKEA原宿店の新しい挑戦

東京都心部を舞台にした、IKEAとニトリの「戦争」が激化している。6月8日、新型コロナウィルスの影響で開店が延期されていたIKEA原宿店が、満を持してオープンした。国内10店目にして、初の都市型店舗になる。

JR山手線原宿駅の目の前、東京メトロ千代田線・副都心線の明治神宮前駅に隣接した立地は、車がなければ行きにくいこれまでの店舗とはまったく違う。アパレルブランドや雑貨店がひしめき合う、「小売業の最激戦区」に出店したかたちだ。

商品ラインナップに関しても、既存店では見られない新しい取り組みがなされている。たとえば1階にあるのは、IKEA史上初の「スウェーデンコンビニ」 だ。オリジナルアイスクリームやオーガニックなカップラーメン、北欧の低アルコールビール、IKEAデザインのスマホ充電器など、これまでのラインナップとは毛色が変わった商品が販売されている。

IKEA原宿店の様子[Photo by iStock]
 

また2階のカフェテリアでは、スウェーデンの伝統料理「ツンブロード」が食べられる。「原宿」という立地を意識したのか、アミューズメント施設のように「行って楽しめる」店舗だ。

平日に数回訪れてみたが、立地が抜群に良いこともあって、お客で賑わっていた。特に学校帰りの若者や女性客が多く、「IKEAに初めて来た」という声もチラホラ聞こえる。日本にある既存の9店舗は、どれも電車では行きづらい郊外にあるものばかりだった。

私自身、横浜にあるIKEA港北店が最寄りの「IKEAユーザー」で、家具を買うときにはほぼ必ず訪れている。しかし車がなければ行きづらい立地のため、顧客は自家用車を所有する家族連ればかりで、原宿店にいるような若者はあまり見たことがない。実際にかつてIKEA港北店で働いていたスタッフにインタビューしてみたところ、旧来の郊外型の店舗は、土日は家族連れで混み合うものの、平日の集客に苦戦していたようだ。