# 百貨店 # アパレル

ミヤシタパーク登場で際立った、渋谷の老舗百貨店の「寂れっぷり」

再開発で「山手外側」は生まれ変わるか
山中 健 プロフィール

フードコートに注目

その要素を説明していこう。まず、公園というパプリックスペースに付加価値をつけて観光名所にするというアプローチだ。これはニューヨークの廃線軌道上を生かした空中庭園「ハイライン」を意識しているとみられる。

ニューヨーク・ハイラインパーク/photo by gettyimages
 

また、ストリートカルチャーのあるロケーションを生かしたコンセプトはロンドンの「ボックスパーク」に通じるものを感じる。

そして、特徴的なのが、「パンダエクスプレス(中華)」「KUROOBI(ラーメン)」など、欧米で最先端をいくフードブースを集めたフードコートだ。これらを配置してローカルの若者を集めるというテナントミックス手法は、アジアの有力ショッピングセンターなどで見られ、世界の好事例のいいとこどりにも見える。

しかし、このように東西の先進ショッピングセンターのキーワードや取り組みをすくい上げながら、ロケーションを生かした独自の取り組みが同館の魅力だ。

名プロデューサー藤原ヒロシ氏が率いるフラグメントとコラボレーションしたスターバックスを公園の中にオープンさせたり、戦後の闇市跡にできた昭和の飲み屋街を再現したかのような渋谷横丁を開発したり、グローバル水準とローカル性を兼ね備えた商業施設であるといえよう。

この「レイヤード ミヤシタパーク」のようなグローバル水準で仕上げた商業施設が渋谷エリアには続々とオープンしている。渋谷駅の「渋谷スクランブルスクエア」「渋谷ストリーム」、公園通りの新生「渋谷パルコ」などがそれらだ。