# 飲食店

いま外食で一番儲かるのは「唐揚げ」だった…!唐揚げ専門店、急増のワケ

消費者も企業も喜ぶ業態に
大久保 一彦 プロフィール

唐揚げ専門店を運営するメリット

外食企業の目線ではどうでしょうか。実は、「唐揚げ専門店」というのは他の業態に比べて運営しやすいという大きなメリットがあります。

唐揚げ専門店は、メニュー作りに関して他の業種メニューのカテゴリーをあまり必要とはせず、絞り込んだアイテムで運営できます。そのため、新規開店からのオペレーションを軌道にのせるのも1週間くらいの短期間で可能です。

また、多くは唐揚げしかないという「アイテムが少ない強み」を活かし、自動フライヤーを導入して中心加熱温度を考慮した調理設定をすれば、安定した商品提供ができます。そのため仕込みから提供までを専門性のいらないパートやアルバイトで運営しやすいのです。

Photo by iStock
 

それでいて、唐揚げは味付けのバリエーションが非常に多彩です。

ちょっと前にブームとなったとんかつ屋の場合、消費者嗜好に合いやすいとんかつソースやおろしぽん酢といった定番のソースで食べさせることに落ち着きやすく、競合店舗間で味の差別化がしにくい傾向にありました。

しかし、唐揚げの場合、チキン南蛮や油淋鶏といった料理があるように、味付けやソースなどのバリエーションに富み、消費者も各々で好みが分かれやすく、味の差別化にも寛容な傾向にあるのです。

そして何より飲食店経営にとって有り難いのが、価格設定を低くできるという点です。前述のように輸入ブロイラーを使えば、低い値付けが可能になり、そのぶん消費者の利用頻度を高められます。こうした点も、他の業態に比べて唐揚げが圧倒的に有利であることの裏付けだと言えるでしょう。