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いま外食で一番儲かるのは「唐揚げ」だった…!唐揚げ専門店、急増のワケ

消費者も企業も喜ぶ業態に
大久保 一彦 プロフィール

また、それ単体でもおかずになりますが、脇役的な位置づけをこなすことができるこのも唐揚げならではの話です。例えば、ラーメンやおにぎり、サンドイッチといった主食とのセット、カレーのトッピング、そしてお酒のおつまみ……様々な利用シーンで活躍します。

この背景にあるのは、日本の鳥肉の流通が「丸鳥」での流通でなく、「若鶏(ブロイラー)」の切り身での流通が主であるということです。

唐揚げでよく使用されるブロイラーは、肥育期間が短いため、比較的安い食材として流通しています。さらにブラジルなどの海外から輸入されたものは、他の肉類にはない価格で仕入れることも可能です。

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一方、ブロイラーは肉自体に味わいはありません。しかし、肉質はやわらかく、しっかり味付けすれば美味しくいただける食材でもあります。

そのため、第二次大戦後の食糧難を経験した日本の家庭の食卓において、安価な食材としてブロイラーが、さらにそれを手軽に美味しく食べる調理方法として唐揚げが、重宝され、他にはない喫食頻度の高さを維持することができたのです。

古くから喫食頻度の高い料理であった唐揚げ。ですが、こと近年になってそのニーズの拡大に拍車をかけたのが、「食の外部化」にあります。

女性の社会進出や高齢者を含む単身世帯の増加を背景に、家庭で揚げ物料理をする機会が減少しています。それが、揚げ物全体のマーケットの拡大に寄与していると考えられるのです。