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これが「終わりの始まり」かもしれない

朝鮮労働党創立75周年まであとわずか

米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」によると、9月初めから北朝鮮が首都平壌(ピョンヤン)で閲兵式(軍事パレード)の準備をしている模様である。

具体的内容としては、同サイトが商用衛星を分析したところ、平壌近郊の美林(ミリム)飛行場一帯に数千人の兵士、並びに、移動式の装備数百台が集まっており、朝鮮人民軍などが朝鮮労働党創立75周年の記念日(10月10日)に向けて、リハーサルを行っているというものである。

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北朝鮮は、朝鮮労働党の創立や朝鮮人民軍の創建記念日において、5年ごとの節目で軍事パレードを行うのが通例であり、今回も党創立75周年という節目にこれを企画したものと思われる。しかしながら、今次のパレード準備状況を見ると、例年とは少し様子が異なっているようである。

というのも、通常4~5か月ほど前から車両等の集結が始まり、遅くとも2~3か月前にはリハーサルの模様が確認されるものである(5年前の党創立70周年の際にはすでに5月の段階でリハーサルの兆候が確認されていた)が、今回は立ち上がりがかなり遅い。

同サイトによると、これは(防疫措置など)新型コロナウイルスに関わる影響や、7~8月の厳しい気象条件(梅雨前線の停滞や台風8号など)によるものと分析されている。

一方で、同サイトの6月22日付の記事を見ると、「この訓練場(美林飛行場)における道路や(弾道ミサイルを搭載する)車両格納庫など、各種施設の改修や新設工事を3ヵ月程で完成させた」とされていることから、この工事の影響で車両や人員の移動が前回よりも出遅れていたことに加えて、先に述べたような悪条件が重なったことで、このようにリハーサルの開始が遅くなってしまったものと考えられる。