「死後の世界」は一体どうなっているのか…? 如来寺住職が答える

「仏教」でラクに生きる方法

新型コロナ対策の代表格『三密』が言われ始めたとき、お坊さんたちは困惑した。実は仏教界では『三密』は古くから別の意味で使われる言葉だったのだ。

ーーいつの間にか広く知れ渡り、時とともに意味も変わってしまう仏教用語。

教えて、釈先生! 子どものための仏教入門』を刊行したばかりの釈徹宗さん(如来寺住職、相愛大学教授)に、言葉の移り変わりと仏教のありがたい教えを、共著者である谷口雅美さん(児童文学作家)が取材。オトナにも分かりやすく解説してもらった。

 

同じ『三密』でも意味が違う

今年、新型コロナウイルス感染症対策の代表格である『三密(密閉、密集、密接)が言われ始めた頃、困惑したのがお坊さんだったそうです。

実は『三密』は、仏教界で以前からある言葉。

 ・『身密』(仏さまの行為)
 ・『口密』(仏さまの言葉)
 ・『意密』(仏さまの心)

によって起こる、不思議な現象のことを指します。

こんなふうに、仏教からきた言葉の中には、いつの間にか一般に広く知れ渡り、さらに時とともに意味が変わってしまったものがたくさんあります。

釈徹宗さんによると、『我慢』という言葉もその一つ。『我慢』と聞くと「じっと耐え忍んでいる」イメージが浮かびますが、本当は反対の意味。

仏教でいう『我慢』は「自分は偉いんだから、自分の意見は正しいんだ! おまえもそう思うだろ? 思え!」と怒鳴り散らしている状態を言うそうです。

「ありがとう」もお経に出てくる「有り難し」から来ています。

「この世に生まれてくることはめったにない、すごく難しい」という意味ですが、そんなすごいことが起きたのだ、という喜びが転じて、感謝を伝える言葉になりました。