9月19日 宇宙物理学者の小柴昌俊さん誕生(1926年)

科学 今日はこんな日

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"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1926年の今日、ノーベル賞を受賞した宇宙物理学者の小柴昌俊(こしば・まさとし、1926-)さんが誕生しました。

 

愛知県の軍人の息子として生まれた小柴さんは、東京大学で物理学を学び、1983年に陽子崩壊を観測するための実験施設「カミオカンデ」を岐阜県の神岡鉱山に設立しました。

当時、アメリカでも同様の実験施設の建設計画が進行中で、その予算はカミオカンデの10倍でした。このままではアメリカに競り負けると危惧した小柴さんは、陽子崩壊を検出するセンサーを巨大化させ、観測精度を向上させました。この改修が功を奏し、1987年、大マゼラン星雲で起きた超新星爆発から生じたニュートリノの観測に、史上初めて成功しました。この功績によって、2002年にノーベル物理学賞を受賞しました。

ニュートリノは電荷を持たない素粒子で、ほかの粒子とはほとんど相互作用しません。「カミオカンデ」はニュートリノがごくまれに起こす他の粒子との衝突を観測する装置です。現在、初代「カミオカンデ」をバージョンアップした「スーパーカミオカンデ」が稼働中であり、2027年には「ハイパーカミオカンデ」という新たな実験施設が稼働する予定です。

スーパーカミオカンデについてもっと知りたい方はこちら

小柴昌俊博士 Photo by Getty Images