カーギルなどの巨大穀物商社がない日本では、総合商社がその役割を担っている。今後やってくるであろう「食糧問題」については、9月13日公開の「パンデミック後の世界で『ヤバいインフレ』が確実に起きるワケ」でも触れたが、特に食糧の輸入において総合商社の存在感は大きい。
長い間農産物価格が低迷してきたため、全体に占める売り上げ比率はそれほど大きくない(比率が高い総合商社も一部ある)が、価格が高騰すればビッグビジネスになる。
その時には、「食糧確保」が重要な国策になるであろうし、明治期のように「総合商社が日本の顔」として活躍するかも知れない。
もちろん、食糧危機はやってこない方が良いのだが、その可能性は高まってきていると思う。