2006年に初回が放送された上野樹里さんと玉木宏さん主演の伝説のドラマ『のだめカンタービレ』が6年ぶりの再放送で大いに盛り上がっている。ドラマを観てから漫画を読んでも、漫画を読んでからドラマを観ても何度でも楽しめる(ちなみにアニメで楽しむ技も加えると何通りにも増える)『のだめカンタービレ』の良さを噛み締め1巻無料試し読み企画、第3弾は「のだめから千秋も我々も教わること」をお伝えする。

文/FRaU編集部

楽しむことが人の心を動かす

『のだめカンタービレ』とはまったく違う話だが、いま話題のNizi ProjectでプロデューサーのJ.Y.Parkが、NiziUメンバーになる前のRIMAに「上手でも人の真似をする必要はありません」「素の自分を見せてください」と伝えていた。RIMAはラッパー・DJのZeebraとモデルの中林美和の娘でもあり、英語の発音も完璧でラップが大の得意、容姿も美人でクールでカッコイイ、「高嶺の花で近づきがたい女性」だ。しかし素顔はおちゃめでひょうきんなRIMA、技術だけではなく、なによりも素を出して自分自身が楽しむことが、人の心を動かすパフォーマンスにつながることを理解していく。そしてその想いが自分を楽にして、どんどん楽しめるようになっていく。RIMAがどんどん生き生きとしていく様子、その変化を泣きながら見た人も多かったに違いない。

と同時に、「J.Y.Parkもすごいけど、やっぱり『のだめ』ってすごい」と思った方もいるのではないだろうか。

『のだめカンタービレ』で生まれた時から素晴らしい音楽に触れ、幼少期は欧州で育ち、日本の学生を「ヘタクソばっかり」と思っていた千秋真一(玉木宏)は、「エリート専任教師」であり、ハリセンを常に持ち歩く江藤耕造(ドラマでは豊原功補)に反抗したことで、のだめと同じ「落ちこぼれ専」と噂されている谷岡肇(西村雅彦)が担当教官となる。

「オレが……落ちこぼれ?」

(C)二ノ宮知子/講談社『のだめカンタービレ』

しかしのだめの演奏に触れ、新しい感覚を知る。のだめは譜面を読むことはできす、音楽の世界での順列にも全く興味がない。しかし耳で聞いた音を正確に聞き取り、それを再現……はしない。それを自分のオリジナルの感性で見事な作品にしたてあげる。音楽が好きでたまらないから、夢中になって口を突き出して弾く。譜面通りにやらなければならないのであれば失格であっても、その幸せそうな演奏は多くの人の心を動かすのだ。

(C)二ノ宮知子/講談社『のだめカンタービレ』

だから、ハリセン江藤のような教官の前からは逃げ出す。本当に大好きでピアノを弾いているから、「ただ強制される音楽」にはのだめの身体が動かなくなってしまうのだ。

ゴミ部屋を掃除したあと1週間であっという間に部屋を汚し、譜面通りに演奏できないのだめを「仕方なく」世話をしようとする千秋がどのように変わっていくのか。是非読んで確認していただきたい。

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