日本には持続可能な暮らしの知恵と、そこから生まれたものがたくさんあります。暮らしに取り入れてみたら、きっと日常がぐんと心地よくなり世界が少しずつ、よい方向に変わっていくはず。今回は、生活の基本となる3つの要素“衣・食・住”のうち、「住」にまつわるMADE IN JAPANプロダクトを紹介します。

「住」にまつわるMADE IN JAPANプロダクト

環境を守る
福永浩太さんの白樺グッズ

片口(L)¥8100/プレイマウンテン ☎03-5775-6747

白樺は荒地にも真っ先に生えるパイオニアツリー。成長が早く、枯れたあとはほかの樹木の栄養となる。建築材や家具材としては不向きな白樺ではあるけれど、木材として活用することは、森林を再生するための天然更新を促すことにつながるのだ。こちらは、北海道を拠点に活動する福永浩太さんの作品。自然な造形を生かしながら削り出した白樺を使い、手作業でワインクーラーや片口などを作っているそう。一点一点異なる樹木の表情が美しい。

環境を守る
金井工芸の風呂敷

風呂敷各¥4200/eatrip soil ☎03-6803-8620

古来、奄美大島に伝わる伝統技法である泥染めを行っている〈金井工芸〉。染料は「テーチ木」と呼ばれる、自生力の強い植物、車輪梅。その幹をチップ状にしてから煮出して生地に揉み込み、泥田のなかでまた揉み込むと、土の鉄分と車輪梅に含まれるタンニンが化学反応を起こして、絶妙なニュアンスの色を生み出す。テーブルに敷いたり、首に巻いたりとマルチに使いたくなる美しさ。煮出したあとの車輪梅も、燃料や藍染めの灰汁などに利用されるそう。

環境を守る・体にやさしい
WABARA のブーケ

自宅用和ばら束5本¥2500(送料込み)/ローズ ファーム ケイジ ☎077-585-1133

「風になびく、野に咲く花のようなばらを育てたい」という思想のもと、生み出されたばら「和ばら」。一般的な市場の規格基準や流通に適合させるための過剰な操作を加えることはしない。「多様な生き物たちが数多く共存してこそ、安定化して良い花が育つから」と、ばらも生態系のポジションの一つを担うものとして栽培している。日々の営農で生まれる出荷用以外の花や葉をドライフラワーにして緩衝材にするという取り込みも始めている。

社会支援
雄勝硯×OUTBOUNDのソープディッシュ

雄勝硯×OUTBOUND ソープディッシュ(参考商品)/アウトバウンド ☎0422-27-7720

東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市雄勝地区。ここで産出される純黒色の雄勝石は、圧縮や曲げに強く給水率が低い性質と、経年劣化が起きにくいという特性から、硯石や建築資材として親しまれてきた。地域の復興のためにも伝統文化の再生や保存が望まれているなか、〈OUTBOUND〉の小林和人さんが雄勝硯の原料と技法を用いてデザインしたのがこちら。ひんやりとした質感や光沢のある漆黒の色合い、天然の石肌模様が美しい逸品に仕上がった。

環境を守る
iwakiの保存容器

スクエアパック(600ml)¥3000、(250ml)¥2800/ともにAGCテクノグラス ☎03-5627-3850

プラスチックレス生活を心がけたくても、無理をすると続かない。でもスタイリッシュなデザインと使い勝手の良さが叶うならば、気楽に挑戦できそう。耐熱ガラスの特性を活かした〈iwaki〉の保存容器は、フタを外せば電子レンジでの使用も可能。冷蔵庫に入れても中身が見やすくて便利なアイテム。ガラスなのでニオイ移りの心配がなく、塩分や酸にも強いのがうれしいところ。収納時にもデッドスペースをつくらない角形で、片手でつかみやすいスリムな形状も◎。