「千秋先輩」がトレンド入り

玉木宏さんと上野樹里さんの主演で、放送された2006年に大ブームを巻き起こし、その後スペシャルドラマや映画にもなった『のだめカンタービレ』。9月9日から6年ぶりのドラマの再放送がはじまるや、関東圏内のみの放送にもかかわらず、「千秋先輩」がTwitterでトレンド入り。FRaUwebでも再放送を記念して1巻1話無料試し読みの記事を作成したが、「みんな待ってたんだね~」「マンガもドラマも最高傑作」と熱いコメントが相次いだ。平日15時50分~16時50分の放送なので、9月11日金曜日までに関東圏では第3話までが放送され、14日の週で一気にクライマックスに入る。

そこで、熱い声にお応えし、1巻1話のみならず、2話から毎日更新で1巻まるごと試し読みさせてもらうことに決定(二ノ宮知子さん、Kiss編集部のみなさん、ありがとうございます!)。ドラマでは一気に物語が進むが、それを楽しみながらじっくりと原作でのだめの魅力を味わっていただきたい。

文/FRaU編集部

暴力やセクハラシーン!?

「これを機にのだめの原作を読む方々。この作品には数々の暴力、セクハラシーンがあるのでご注意ください。描き始めた2001年の二ノ宮規格がもうね。。 」

再放送でSNSがわきにわいているとき、二ノ宮さんがあげたこのツイート。これを見て「こういうフェアな漫画家さんだから『のだめ』が描けたんだなあ」という感動するツイートも多く見られた。確かに、舞台となる桃ヶ丘音楽大学では、ハリセンをもって暴力指導する江藤耕造(ドラマでは豊原功補)はピアノ科でも「エリート専門」の名物教師だし、来日して指導することになる名指揮者のシュトレーゼマン(竹中直人)は女の子大好きですぐにキャバクラやデリヘルに行っちゃうセクハラ大魔王だ。だから「殴られながらピアノをしているシーンがあるなんて!」「『チューしてくれたら○○するよ』なんてセクハラ&パワハラが横行しているのを学校を舞台に描くなんて!!」と眉毛を釣り上げて見ようとしたら見られるかもしれない。

(C)二ノ宮知子/講談社『のだめカンタービレ』

しかし、実はドラマでも原作マンガでもそういう「横暴」はきっちり回収もされていて、その暴力やセクハラが当然とは決してされていないし、なによりパワハラセクハラしていた側がちゃんと(シュトレーゼマンはしてないかもしれないが)可愛げのある反省をしているのだ。そこには基本的に愛があることも伝わってくる。もちろん、本来愛があっても暴力やセクハラは許されないのだけれど。

むしろ「暴力や押さえつけで人は指導できない」ということが、2001年の時からきちんと描かれていることに、「ああ、だから私たちはのだめが大好きなんだ」ということを最認識させられるのだ。そして、過去の作品についてきちんと向き合って言及する二ノ宮さん、カッコいいぜ! と思った人も多かったのではないだろうか。