【対談】石破茂×河合雅司「2020年のその後、新しい日本の話をしよう」

今だからこそ日本の少子高齢化を考える

新型コロナウイルスの影響で、社会構造や価値観が大きく変化している今、日本はどこへ向かっていくのか、多くの国民が不安を抱えている。安全保障・地方創生のエキスパートである、自民党・石破茂元幹事長と、『未来の年表』シリーズの著者であり、このほど『「2020」後 新しい日本の話をしよう』(講談社刊)を上梓した河合雅司氏が緊急対談を行った。

いしば・しげる/1957年鳥取県出身。86年衆議院議員に全国最年少(当時)で初当選。防衛大臣、農林水産大臣、地方創生・国家戦略特別区域担当大臣、自民党幹事長などを歴任。著書に『日本列島再生論 地方は国家の希望なり』『政策至上主義』など
かわい・まさし/1963年名古屋市生まれ。作家・ジャーナリスト、人口減少対策総合研究所理事長。高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員、厚労省をはじめ政府の各有識者会議委員なども務める。著書に『未来の年表』『日本の少子化 百年の迷走』など
 

人口減少に歯止めがかからない

河合:新型コロナ肺炎という未知の感染症によって、世界は様変わりしました。2020年という年は歴史的な転換期になりそうです。ただ、日本が諸外国と決定的に違うのは、これから少子高齢化が加速し、人口が急激に減っていくということではないでしょうか。「新しい日本」を語るうえで、人口減少の問題は避けられないと思っています。

石破:人類の歴史はウイルスとの戦いでもありました。地球が誕生したのは46億年前、ウイルスの誕生は30億年前、現在の人類の誕生は20万年前のことと言われていて、我々よりもはるかに長くこの地球において生き抜いてきたウイルスは実に容易ならざる相手です。

一方で、我が国における人口減少も突然に起きたことではありません。1970年代、その頃はまだ、人口爆発になったら大変だといって「1組の夫婦に子供は2人まで」などと推奨していました。でも本当は、政府は将来の人口が減っていくことに気づいていたはずです。その後のバブル期にも、政治家も、メディアも、学者も、誰もこの問題に目を向けようとしなかった。平成の30年間で少子化がかなり進行したことは否めません。