20年以上続く人気漫画シリーズ

現在FRaUwebにて連載中の「おいピータン!!人間学」。これは「Kiss」で1998年から連載が続いている伊藤理佐さんの人気漫画『おいピータン!!』からランダムにマンガを選び、そこに描かれた人間模様を分析していくという「試し読み&人生哲学(?)連載」である。

主人公の「とある事情」により『おいおいピータン!!』とタイトルを変えているのだが、シリーズとしては20年以上連載が続いている、『おいピータン!!』は1998年から2018年2月まで連載され、2018年3月から『おいおいピータン!!』となっているので、要はずっと連載は続いているのだ。そして9月11日には『おいおいピータン!!』第1巻が発売となった。今回は発売を記念して第1話の無料試し読みと共に、伊藤理佐さんと担当編集者からのコメントも掲載。ふたりの「仁義なき戦い」の様子を垣間見てみることとしよう。

マンガ/伊藤理佐 文/FRaU編集部

周りを震撼させた目次の「おわび」

手塚治虫短編賞も受賞している傑作『おいピータン!!』。これは生きるためになくてはならない「食べる」を中心に、人生のあるあるを見事に描き出している。ムカッとすることも、うなずきながら読みつつブハッと笑って、なんだかスッキリしてしまうのである。ショートショートの漫画でありながら絶大なる指示を得て、人気投票1位になったこともあるのもうなずける。しかし「あるある」を笑って納得させる作品として描き出すのは、簡単なことではないだろう。

果たして、ある日の「Kiss」発売日、漫画家さんや編集者が「怖すぎる」とざわついた「おわび」があった。表紙には「おいおいピータン!!」が掲載されていると印刷されているが、この号には掲載されておらず、目次のページに「ギリギリまで伊藤さんをお待ちしましたが、残念ながら間に合いませんでした。表紙も印刷が済んでいたため、掲載されていると思われた読者の皆様に心よりお詫び申し上げます」という意味の言葉が書かれていたのだ。

そういえば、連載「おいピータン!!人間学」の第5回で紹介したカレーとホラーの漫画では、担当編集者が締切りを守らない漫画家さんに電話をかけまくる(そしてそれが間違い電話で、電話がかかってきた女性が怖がる)という話だった。別の漫画で、出産直後の担当編集者がずっと家で待っていて、あまりに長いから伊藤さんの家で搾乳をしたというエピソードもあったっけ……。

これがリアルな伊藤さんの風景では…(C)伊藤理佐/講談社 『おいピータン!!』16巻「恐怖」より