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独メルケル首相がまもなく「脱・脱原発」に舵を切る可能性

「ナワリヌイ氏暗殺未遂」が繋ぐ点と線

タブーが覆る可能性

単に私の憶測である。ドイツは「2022年に脱原発」という決定を再び覆すのではないかーー。

2011年の福島第一原発事故の後、メルケル首相が唐突に、全ての原発を22年までに無くすと宣言して以来、ドイツ国民はその達成を、微塵も疑っていない。政治家でさえ、それに関して少しでも疑問を呈すことはタブーとなって今まできた。

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しかし、どう見ても、ドイツの「脱原発」政策には、物理的にも経済的にも矛盾が多すぎる。経済的矛盾の方は、お金を注ぎ込み続ければまだ保つ。しかし、物理的な問題は、早晩「停電」という形で露呈する可能性がある。そんなことは産業国では絶対に許されない。

だから、きっとドイツ政府はギリギリになって、脱原発の期限を後ろに倒すのではないかと私は思い、そう発言もしてきた。しかし、どうやって?

まさか、「この政策は誤りだった」などとは言えない。これほど世界に胸を張ってしまった政策を覆すには、ドイツ国民はもとより、世界の人々を納得させる理由が必要だ。おそらく、「我々はもっと良い方法を見つけた」と前向きな表現をするだろう。しかし私には、その「もっと良い方法」が何かがわからなかった。

ところがそれが、突然、透けて見えてきた。「もっと良い方法」は見つからなかったが、ドイツは「止むを得ない事情に見舞われた」のではないかーー。

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