1990年代後半~2000年代に生まれた世代ととらえられているZ世代。デジタルネイティブであり、型にはまった理想モデルではないリアルな現状を知りたい傾向があり、社会問題に対する意識が高いと、世界的に注目されています。日本では、3.11の震災を多感な時期に経験している世代です。そんな彼らの心をとらえ、注目されているのが、「途上国から、世界に通用するブランドをつくる」をテーマに掲げ、バッグからジュエリーまでさまざまなブランドを持つ、マザーハウス。お二人が語る、そのJAXURYとは?

上は、「回収したレザーから生まれた、世界に一つのリメイクプロダクト」であるバッグや小物のブランドRINNE(リンネ)。

そもそも『JAXURY』とは?
FRaUが発信する、世界に誇れる日本の美しさ「JAXURY」を徹底解説!
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「シンプル、上質、社会貢献している」が条件に

中野 モノのレベルがこれ以上あがらないところまで来てしまっている現在、大切なのはモノの持つ背景になってきました。イタリアのアルタガンマ財団がアメリカのベイン・アンド・カンパニーとともに行った報告によれば、「ラグジュアリーのカスタマーの60%は『ラグジュアリーブランドは他の産業よりも社会的な責任を果たすべき』と考えており、80%は『社会的な責任を果たしているブランドを好む』と回答している」とのことです。

――マザーハウスでは、再生バッグのほか、アジア各国でのフェアなものづくりを大切にするジュエリーや小物ほかファッションアイテムがあります。
中野 すべて、とてもエシカルなものです。無駄を出さない、バングラデシュなどの雇用をつくる、などのマザーハウスの持っているストーリーを知ると、このバッグがどんどん美しく見えてくる。心の目で見たくなってくる。つくりも、とても丁寧なものです。
森岡 今の時代のラグジュアリーですよね。パッとみて上質なものだとわかって、社会貢献している、ということが感じられるもの。社会との連帯感を感じさせてくれるもの。手に入れることでファミリーとなる、というか。

バングラデシュのバッグ製品の制作現場。マザーハウスのファクトリーがスタートした地でもある。現在、インドネシア、ネパール、インド、スリランカ、ミャンマーと、ファクトリーは広がっている。現地へのツアーなど「学び」の喜びが得られることも強み。
ミャンマーの、希少な天然無処理のルビー。原石のありのままの美しさを活かしたカットが美しい。ほか、スリランカではサファイアを始めとしたカラーストーンを手がけている。丁寧で上質なつくりのジュエリーが魅力的。
ヒマラヤ山脈に囲まれたネパールでは、シルク、カシミヤ、ウールなど多様な天然素材を生かしたストールが制作されている。
10年にわたるロングヒットシリーズがリニューアルし、ハナビラhanabiraシリーズとして誕生。左から、ショルダーバッグ¥28600、ハンドバッグ¥29700、トートバッグ¥33000(すべて税込み)。

中野 Z世代は、上流階級だけが持つもの、虚栄の匂いを感じるものは、古いラグジュアリーとみなします。もっと「小さい強いコミュニティ」との連帯感を感じさせるものを支持しているのです。
――「小さい、強い、コミュニティ」とは?