カレーのココイチが「タイ」で快進撃…! 大成功を収められた意外なワケ

日本風カレーを「普及」させた

インド進出で注目されるココイチだが、じつはタイで成功を収めていた。いったい何が要因だったのか。タイ在住20年のライター・高田胤臣氏がレポートする。

2008年に進出して大ヒット

「カレーハウス CoCo壱番屋」(以下ココイチ)が今年8月、カレーの本場・インドに初めて店舗を進出させ、話題を呼んだ。インド進出の成否がわかるのはこれからという段階だが、ココイチはすでに海外展開を長年にわたって進めており、一部地域への展開では一定の成功を収めている。なかでも特に成功を収めているのが、東南アジアの人気観光国・タイである。

タイには2008年に進出しており、ここ数年の売り上げは、2017年2月期が11.35億円、2018年が17.03億円、2019年が18.44億円、2020年が20.47億円と、着実に成長していることがわかる。

バンコク郊外の商業施設入るココイチ。食事時は並ぶほど人気(筆者撮影)
 

その他の東南アジア各国、シンガポール、フィリピン、インドネシア、ベトナムにもココイチは進出しているが、どの国も店舗数がひと桁台、多いところでもせいぜい10店舗を超える程度のなか、タイは現在35店舗も支店を抱えているから、間違いなくタイへの進出は「成功例」になったと言えるだろう。

ココイチの店舗はバンコクを中心に展開しており、たいてい大きな商業施設に入居する形をとる。価格帯は日本とそれほど変わらない。日本よりも物価指数が低いタイの人々からすると、ココイチの食事は「やや高め」の部類に入る。

たとえば、日本でロースカツカレーは809円で、タイでは同じ商品がメニュー上では175バーツという表示になっている。これはおよそ595円になる。日本のココイチのカレーは米の標準量が300gだが、タイは230gなので、その分若干安いが、日本とほぼ同じレベルの価格設定だ。

タイは外食文化で、現在も国中に屋台がある。そういったところでタイ料理を食べる場合、日本円で言えば1食あたり350円もしないレベルなので、タイ人にとってはココイチのカレーはやはり「そこそこ高い」と感じさせる価格だ。それでも若い人を中心にココイチは支持され、人気のチェーン店になっている。いったいなぜなのか。