9月12日 工学者の西澤潤一が生まれる(1926年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1926年の今日、半導体分野の世界的権威であり「ミスター半導体」と呼ばれた工学者の西澤潤一(にしざわ・じゅんいち、1926-2018)が誕生しました。

 

東北帝国大学(現・東北大学)の工学部教授である父・恭助のもとに生まれた西澤は、トランジスタ研究の草分け的存在である渡辺寧(わたなべ・やすし、1896-1976)に師事し、海外の最先端研究の情報に触れながら半導体に関する研究を進めました。

大学院生であった1950年、PINダイオードや静電誘導トランジスタの開発によって、西澤は早くも知る人ぞ知る存在となりました。そして50年代後半には半導体レーザーを、70年代には赤色・黄色・緑色に光る3種類の発光ダイオード(LED)を開発しました。青色発光ダイオードを開発した3人の日本人が2014年にノーベル物理学賞を受賞したのは記憶に新しいところですが、西澤はそんなノーベル賞級の発明をいくつも成し遂げていたと言えます。

2018年に西澤が亡くなった際、彼の独創性と不屈の闘志をたたえる多くの記事が紙面をにぎわせました。彼の独創性あふれる研究内容は当時の学会の通説から外れていたものも多く、何度も冷笑と口撃の的となってきました。それでも西澤は研究をあきらめず、現代社会を支える多くの技術を発明してきたのです。

西澤潤一 Photo by Getty Images