文在寅の大誤算…タマネギ男後任の現法相も「不正疑惑」で火だるまに

20代の政権支持率が急降下した理由
金 敬哲 プロフィール

「彼はコーナリングが上手かった」

1997年と2002年、新韓国党(未来統合党の前身)の大統領候補だった李会昌(イ・フェチャン)氏は、2人の息子の兵役問題がもとで2度も大統領選挙に落選した。

李氏の2人の息子は、それぞれ179センチ・45キロ、169センチ・41キロと、「体重不足」を理由に兵役免除を受けたのだが、この問題が選挙の度に取り沙汰され、国民世論の悪化を招いたのだった。

特に、2002年の大統領選挙では、詐欺前科7犯の金大業(キム・デオプ)という人物が登場して、自分が李氏の息子の兵役免除を助けたと主張した。結局、李氏の2人の息子は全国民が見ている前で身長と体重を量る姿を公開したが、軍免除当時と同じく「体重不足」だった。

〔PHOTO〕gettyimages

しかし、世論はすでに取り戻せないほど悪化し、大統領当選がほぼ確実視されていた李氏に代わって盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏が第16代大統領に当選した。その後、金大業氏は名誉棄損と詐欺罪で逮捕され、金氏は証言の見返りに金を受け取ることになっていたと暴露した。

朴槿恵(パク・クネ)前大統領の最側近であった禹柄宇(ウ・ビョンウ)大統領府民情首席も息子の兵役問題で激しい攻撃を受けた。ウ氏の息子はソウル地方警察庁の運転兵として配置されたが、当時野党だった民主党は「ソウル地方警察庁の運転兵は皆が望む花形のポスト」とし、ウ氏が権力を利用して息子にこのポストを「あてがった」のではという疑惑を提起した。

検察も捜査に着手し、ウ氏の息子には捜査が終了するまでの間、出国禁止命令が下された。証言に出た国防部関係者は、ウ氏の息子をソウル地方警察庁の運転手に抜擢した理由について「コーナリングが上手かった」と答えたが、この言葉はアカデミー賞4冠に輝いたボン・ジュノ監督の傑作『パラサイト』でもそのままセリフになったほど、韓国社会で大流行語になった。

ところで、李会昌氏と禹柄宇氏の息子の兵役疑惑に対する攻撃の最前線に立った人物が秋美愛(チュ・ミエ)現法務部長官だった。

秋美愛公式ホームページより

彼女は2002年、新韓国党が金大業氏の詐欺前歴を挙げて彼の証言に疑問を提起すると、「詐欺前科は問題にならない」とし、彼を「勇敢な市民」と称えた。国会の先頭に立って国政調査も主張した。

また、禹柄宇氏の息子に対する疑惑が起きた時も、民主党の党首として攻撃の第一線に立ち、「権力者の息子が最も好まれるポストに服務するだけでも正当性がない」とし、真相究明を要求した。

 

そして、皮肉なことに、現在、秋美愛法相もまた、自らの息子の兵役問題で大きな苦境に立たされている。服務期間中に休暇特恵を受けたという疑惑だ。