秋美愛公式ホームページより

文在寅の大誤算…タマネギ男後任の現法相も「不正疑惑」で火だるまに

20代の政権支持率が急降下した理由

「兵役の義務」の重み

日本でも人気を集めている韓流ドラマ『愛の不時着』は、北朝鮮のエリート将校と韓国の財閥令嬢との恋愛を描いたラブコメだ。韓国の財閥令嬢セラ(ソン・イェジン)はパラグライダーの途中、突風にあおられて北朝鮮に不時着する。巡回中にセリを発見したジョンヒョク(ヒョンビン)は彼女を自分の家に匿い、一つ屋根の下に暮らし始めた二人の間には少しずつ恋が芽生えていく。

セラとジョンヒョクのワクワクするラブストーリーととも北朝鮮社会の様子が時にコミカルに、時に緊張感をもって描かれたこともこのドラマの魅力の一つだろう。北朝鮮出身の諮問団から現在の北朝鮮の状況についてアドバイスを受けたおかげで、北朝鮮社会を最もリアルに反映したドラマだと絶賛された。ただ、当然ながら、ドラマチックな面白さのために北朝鮮の実状とは異なる設定もいくつか見られる。

〔PHOTO〕gettyimages

主人公のジョンヒョクは、北朝鮮の権力序列の最高位層である総政治局長の父を持つ、ものすごい家柄の出身だが、なぜか国境警備隊に勤務している。北朝鮮専門記者の話によると、この設定には多少無理があるという。

「総政治局長の息子なら父親の権力を使って平壌の保衛司令部などの花形補職で服務することができる。それが、よりによって皆が避ける国境地域で服務しているなんてね。特権層の息子が電気もほとんど入らない田舎で服務すること自体が不自然だ」

未だ休戦状態が続く韓国と北朝鮮では「徴兵制」が存在する。北朝鮮は10年、韓国は18ヵ月と、期間の差は大きいが、韓国や北朝鮮の若い男性は人生の真夏日ともいえる20代のうちに「兵役の義務」を果たさなければならないのだ。

ところで、前述の記者の話によると、最近の北朝鮮の高位層や富裕層は、ほとんどが息子を軍隊に行かせないそうだ。「万民の平等」を叫ぶ社会主義国家だが、少数の特権層が富と権力を独占する、極めて資本主義的な傾向は、北朝鮮社会の矛盾を如実に表している。

れっきとした資本主義社会である韓国でもしばしば、富と権力によって兵役の義務の公正性を揺るがす事態が起こる。金を受け取って兵役免除を斡旋するブローカーが存在するし、金を受け取ってブローカーに偽の診断書を発行する悪徳な病院もある。富裕層では、米国のように属地主義を採択した国へ「遠征出産」を敢行し、そこで生まれた息子に外国国籍を取得させることで兵役免除を受けさせるケースもある。

 

だからこそ、韓国の政治家は、自分や息子の軍免除が政治生命まで脅かす弱点にもなりうる。